ざっくり言えば、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併して、誕生したのです。
しかし、図体を大きくすることへの弊害は当然出てきます。その第一が運用のシステムを統一することです。つまり、ATMから始まるすべての機器を一つにシステムの下に統廃合する作業が始まることになります。普通銀行であった富士銀行単独ならよかったものの、第一銀行と日本勧業銀行が合併して第一勧業銀行が誕生しました。
ここで、既にシステムを一元化することが求められています。そこに、富士銀行と日本興業銀行も加わったのですから、実質的に四つの大きなシステムを統合しなければならなくなったのです。
私自身は第一勧業銀行の口座を持っていましたので、この合併の時、一時的に口座番号が14桁になったことが有りました。これは前7桁と後ろ7桁で、合併前の所属銀行を判別するための措置だったのです。
こんな混乱が始まってすでに22年経過しました。その間に、https://www.mizuho-fg.co.jp/company/info/profile.html このURLに記載されている様々な会社設立・分離・併合の歴史を繰り返してきています。
ですから、以下に長時間システム変更のために時間を取ろうとも、障害は消えないのです。なぜなら、旧第一銀行系・旧富士銀行系・旧日本勧業銀行系・日本勧業銀行系のバリバリの残党が残っているうちは、システムの統合に対して横やりを入れているというのが、業界雀のもっぱらの噂です。噂だけなら、良いんですが………。
しかし、宝くじ売り場まで影響しているなんて、もうどうしようもないですね。巨大化しすぎたメガバンク。次は何が起きるのでしょうか?三菱UFJ銀行と三井住友銀行が業務提携していますが、いずれ合併するのでしょう。そうなったときに、再びシステム障害が発生するのでしょうか。非常に心配な出来事ではありますね。