2021年09月30日

ゴルゴ13さいとたかお氏逝く

1969年に連載を開始した「ゴルゴ13」は、半世紀を経てもなおハードボイルド劇画の先頭を走っていますが、その生みの親江ある「さいとうたかお」氏が、すい臓がんのために他界されました。しかし、この訃報は、連載に終止符を打つものでないことを、発行元の小学館がツイッターで発表してますが、ゴルゴファンならその件はすでに織り込み済みの話題です。

その理由は徹底した分業制を敷いていたからです。最初の頃からのメンバーであった石川フミヤス氏は、作画担当でしたがさいとう氏より先に鬼籍に入っています。分業制であったればこその内容充実が、この長い連載のベースになっていることは間違いありません。
その中身がいかに充実しているかは、「ゴルゴを読めば歴史が分かる。」と言わしむるほどの評価に如実に現わされています。

MyFirstBigのゴルゴ13の再刊本は、以前より少しだけ表紙の紙が良くなり、それにつれて印刷のノリが良く発色が鮮やかになっています。
何より、ゴルゴと言えば、男の読むものと思っていたら、それはとんでもないことで、今では、かなりの有名人がゴルゴのファンであることを隠そうといないほどの市民権を得ました。

その最たるものが、ゴル女と自ら呼ぶ人たちの存在です。
そのゴル女達が選んだ作品集まで、発刊されています。やはり、男性の目線とは違うと感じる部分と、いや、ここは男性にも通ずる部分だという作品の幅の広さを感じさせる部分とがあり、50年の長きにわたる作品は、それだけで話題を提供するほどになっています。

初期のゴルゴの顔は今より少し大きめで、目がもっと大きく眉は漫画チックなほどのへの字でした。
最近の顔は、グンと小さくなり、八頭身よりさらに小顔に感じます。初期の作品と現在で一番異なっているのが、台詞の量です。昔のゴルゴに今のゴルゴは出会ったら、「お前、おしゃべりだねぇ。」なんて混ぜ返すかもしれないほど、長いセリフが有りました。

ここいら辺の変化が、作風から自然発生的に生まれてきたものでしょうね。さぁ、10年後のゴルゴはどうなっているでしょうか。
あのサザエさんも作者が他界して時が流れているのに、全く変わりなく作品が作られ放映されています。
さあ、ゴルゴ13、今度が誰が標的なのかな。
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2021年09月29日

白鵬 引退

ついに白鵬が引退を決意しましたね。平成の時代の相撲界を支え続けた大横綱も、体力の衰えを感じたのです。
しかし、この期に及んで、相撲協会は白鵬に対していちゃもんを付けてきました。引退という人生の節目に、わざわざ泥をこねてまで塗り込むこのやり方は、全くいただけません。

引退の花道という言葉が有るくらいなのに、それを貶めすような協会の発言は、「白鵬が日本人でないから………」の偏見に満ち溢れています。
確かに、相撲人生の後半は、取り口に粗さが目立ちました。そこだけ論えば、横綱に相応しくない内容も散見できました。
でも、その前に、彼が相撲界に対して果たしてきたものの重みをしっかりと考える必要があります。

日本人横綱のふがいなさを、白鴎の力によってナントカ相撲人気を保ってくれたとの感謝こそすれ、けなす対象にするなどもってのほかです。もし、白鵬がいなければ、実質横綱不在の場所は、もっとたくさんあったはずです。記録を見ればすぐに分かることです。
品格に欠ける二代目貴乃花を「功績をたたえ」理事にした相撲協会のその待遇にたいし、白鵬に対する温度差は言ったい何なんでしょう。

明らかに人種差別そのものと言って良いくらいの憤激を感じています。体力の衰えを、気力でカバーするのは限界があります。いきおい取り口に粗さが出始めます。その粗さが出る前に、白鵬にはいくらでも引退の道を選択することが可能でした。しかし、相撲界のその時々の状況を踏まえ孤軍奮闘したのは、正に白鵬であったことを、相撲ファンなら誰しも知ることです。

それだけ相撲界に想いを寄せた人物の功績に対して、「引退に際して………」相撲協会が出した声明は、あまりに露骨に功績を否定し、人格を貶めすものでした。これは、現在の日本相撲協会の悪しき体質そのものの体現です。今回の発言は、墓穴を掘ったのに匹敵するほど酷いものです。
即刻、協会は白鵬に対し謝罪すべきです。
白鵬が己の利益のためだけを考える人物であったなら、今の相撲界は、もっと基礎体力が落ちていたことは間違いありません。もしかすると、崩壊していた可能性もあります。それを、支え続けた白鵬に対し、褒賞を出すことを考慮すべきですとあえて進言します。

日本相撲協会の理事の方々は、もっと自分たちを見つめて、襟を正してほしいと思います。大人になってください。
posted by ホワイトミスト at 01:23| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月28日

後出しじゃんけん

「後出しじゃんけん」は、卑怯者というレッテルがいつの世でも、どの世代でも貼られますが、それを平気でやってしまう政治家イエ元政治家が出現しました。東京都知事にもなったこの方は、今回のコロナ感染数の急激な減少を見て、政府の新型インフルエンザ等対策閣僚会議新型インフルエンザ等対策有識者会議会長兼新型コロナウイルス感染症対策分科会長である尾身会長に対して、「尾身チームでなく、もっと優秀な専門家が側にいてピークアウトを指摘していれば、退陣せずに済んだかもしれない」と、自身のツイッターで言い放ちました。

これって、とんでもなく見当違いだとは思いませんか。誰しも目を疑うほどの東京都をはじめとする感染者数が大きかった都市のコロナの新規罹患者の激減。これを予測するのはほぼ不可能です。まったく、見当違いも甚だしいと思います。もっとも、この時期にこんな的を外した意見を堂々とするくらいですから、都知事から引きずり降ろされたのも、かえって納得です。

あなたは、世間の嘲笑を受けているんですよと言われたところで、聞く耳を持たないんでしょうね。笑止千万とはこのことを言うのでしょう。
世の政治家はもっと狡猾ですから、こんな分かり易いおバカな発言をするのでは、政治家になり切れなかったのもまさに然りです。
国際政治学者で放言しているうちはまだしも、一旦は都の長にもなったのですから、もう少し発言内容に配慮することが必要だとは思わなかったのでしょうか。……………思わなかったのでしょうね、イエ、思いをそこに持って行くことすら、彼の思考の回路にはなかったに違いありません。

こうした「後出しじゃんけん」は、実はあなたの身の回りでも、実にたくさん見ることが出来るのを知っていますか。日頃から朝令暮改的発言をする人種は、じつに「後出しじゃんけん」を好みます。そして、「後出し………」であることにも気が付いていないのですから始末が悪い。
そして、その数があまりにも多いので、聞いているあなたも不感症になってしまって、声は聞こえていますが、意味は解そうとしないようにしていませんか。

縦社会で起きがちなこういった卑怯な発言は、それを注意するものに対して徹底的に排斥し、それを攻撃しまくるという悪癖迄見せつける人種なんですね。こんな人に出会ったら、「三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず) 」ですよ。オー。桑原桑原。
posted by ホワイトミスト at 00:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする