でも、客もバカではありませんから、あれ、ヘリが早いと思った時に、「やられた。」と感じれば、次からは慎重に内容量を確認し始めます。
その後、引っ掛かる輩は、能天気なのか頓着しないかどちらかですから、販売量の増加には影響しません。其れなので、最小140組280枚というのを最後に、中身を減らす作戦は影を消しました。
ところが、今度は一枚の大きさを小さくする作戦できたのです。なかなか敵(メーカー)もやりますねぇ。もっとも、メーカー主導ではなくて、大規模チェーン店ならば、PB商品から始めて味をしめて通常品にも展開する流れが有ったのかもしれません。
どちらにしても、その影響が顕著に出たのがポケットティッシュです。
かなりコンパクトになって、小さくなったなぁとすぐに気が付きます。一枚のティッシュペーパーにサイズを見ていくと、だいたい188〜197mm ✕ 215〜234mmの中に納まっています。この中で代表的なサイズを、193mm✕223mmとしましょう。すると面積は、0.043平方メートルになります。これが現在の主流である180組360枚であったならば、約15.5平方メートルの紙の使用量となります。
ところが小さくなったティッシュペーパーの代表的なサイズは、178mm✕208mmとしましょう。これで計算すると、約13.3平方メートルの紙が必要ということになります。どのくらいの削減効果が有るかと言えば、14%になります。つまり、コストが14%も減ることに匹敵します。元のサイズの換算すれば、約50枚も枚数が減っていることになるのです。
安くて大量に消費する商品ですから、その削減したことによる効果は、こんなにも大きくなっているのです。入り数が減ったのは、マーガリンが450g⇒300g、ヨーグルトが450g⇒300g⇒400g、ソーセージが8本入り⇒7本入り⇒6本入りという具合に減っています。
正にチリツモの世界ではありますが、生産者から見れば大きな差ですから・・・・・・・・。