かなり、開発にお金を使う東急ならではの街づくりです。駅前通りにはソメイヨシノの街路樹が植えられており、花は本当に見事に咲きそろいます。そんな街を作っている東急ではありますが、雨が降ると街路樹は全く役に立ちません。
街路樹が陽射しを和らげ、涼しい木陰を提供し、少々の雨ならその広げた枝・葉で受け止めてくれて、木の下を歩い行けば、ほぼ濡れずに済むという役割を持っています。ところがたまぷらーざの場合はそうではなく、見た目に終始しています。木が大きくなり過ぎたのと、木の間隔が広すぎます。剪定の時の処理の具合なのか、歩行者には木陰を提供しませんし、当然小雨をしのぐことが出来ません。
立派な街路樹は、風格もあり保水能力は大きいのでしょうが、木陰の提供・小雨を凌げるといった面では、落第点しか付けられません。
やはり、街路樹には常緑広葉低木が最適です。樹高はある程度あっても構いませんが、枝が大きく水平方向に広がり、枝の低いところで2mが理想です。常緑広葉低木って?と思った人でも、字面をしっかり見て貰えばどんな木か想像できるでしょう。
つまり一年中緑で、葉の面積が大きく、むやみに背が伸びない条件を言ったまでです。
そんな木が有るの と当然聞かれますので、答えは用意してあります。
ヒイラギナンテン なんて、おススメです。寒冷に強い特徴があります。
アオキ これは、グローバルな人気があるそうですよ。日照が弱くても大丈夫なんです。
アセビ 馬酔木という漢字が当てられています。
花も実もつきますが、イマイチ華やかさに欠けるという向きもありましょう。
そこで、提案の一押しとして、夏ミカンの木を街路樹に採用して欲しいのです。可憐な白い花のあとに緑色のやや潰れた球の形の物体が、ぐいぐいと大きくなっていき、季節が進み冬を越し夏半ばになると黄色になって、食べごろになります。並木道にみかんとなれば、盗まれるんじゃ?そう、最初は盗まれましたが、あまりに数が多いと、もう盗まれることが無くなってしまうんだそうです。