2022年12月31日

年末の郊外レストラン

ここのところ、外食では外ればかりで、年末ってぎすぎすしているのかなぁなどと感じていました。
そして、今日、ここのところ価格が上がってしまった筆頭格の郊外レストランに入ろうということになりました。
確かに価格は相当に上がっており、二人で心置きなく注文すれば、軽く6000円超です。

12時ちょうどに入店しましたが、まだ、客席は半分ほどの埋まり具合。
早速注文しましたが、これがなかなか料理が出て来ない!周りを見れば、まだ、配膳されていない組が4組ほどあります。
えっ、なんでそんな遅いの。

妻のセットになっているサラダが、ようやく運ばれてきました。この時すでに私はドリンクバーのお替り二杯目が空に。
それくらい遅い!それなりにゆっくりとサラダをつまんで、でも、空になってしまって、手持ち無沙汰に。
それから、ようやく隣の親子4人のところに、配膳されましたが、料理がまず来て、少したってご飯が来るといった具合。

この店は、今までそんなには配膳が遅いことが無かったので、行ったどうしたのかなと思って、ふと、入り口を見ると、客がかなり待っています。店の中はまだ空席がかなりあるというのに、どうしたのでしょう。
そういえば、いつもなら厨房から料理の指示を出す声が聞こえてくるのですが、妙に静かなんです。
ホールスタッフも昼時なら、5人くらいはいるのですが3人しかいません。

ここまで見てきて、ふと、合点がいきました。コロナ禍で客の入りが大幅に減り、食材の高騰で提供価格がかなり高くなったので、更に客足が減っていたのでしょうが、やはり大晦日だけあって、少し高くてもという客が集中したのです。だから、料理人の数が減っていて、厨房の処理能力を大幅に上回ってしまったと考えられます。とやこうしているうちに、私の料理が運ばれていました。

味の質はかなり価格が上がっているので、それなりにグレードも上がっていました。でも、本来運ばれてくる前菜が、メインの料理を食している半ばに運ばれてきました。いくらなんでもこれは幻滅。価格を上げているので、それなりの人しか入ってこないので、文句を言う輩はいませんでしたが、この後、この店がとても心配になりました。

posted by ホワイトミスト at 00:38| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月30日

プレミアムが溢れてる

ここ数年、商品名に何でもかんでも「プレミアム」を付けるという風潮が有ります。プレミアムは、何か高級感を思わせる響きがあるから使いやすいのでしょうが、あまりに溢れると「またかい!」と思ってしまうことも事実です。
かなり前に流行った「さわやか」と同じですね。

『ランダムハウス英和大辞典』小学館・2002によれば、
「premium」(プレミアム)は、「賞、賞品」「割増金」「上等な、上質な」
「premiere」(プレミア)は「初日、初演」「最初の、主要な」
「premier」(プレミア)は「首相」「最高の」 と解説されています。

商品名に付けられたプレミアムは、「上質な」と言った意味に使われていることが、ハッキリしますね。
でも、歯磨きや洗口液にまで使われるのはいかがなものかと思います。120〜150円くらいで売られているお菓子にも、プレミアムは付いています。ネット回線にも、名前が付けられていますが、これなど、もうイズムの世界でしかありません。
デジタルは、エラーが有れば補正してくれる技術と言えるものですから、ノイズが多い回線というものは、原理的に存在してはいけないのです。

日本人のクリエイターと呼ばれている人たちは、こういった今のトレンドに物凄く敏感な半面、そのトレンドから外れたことを嫌う習性が有ります。それは、クライアントの強い意向を反映せねばならないということに繋がります。ただ、クライアントの意向を反映せずに、クライアントの満足を勝ち得るほどの発想力を持ち合わせていなければ、彼らの意志の掌の上で、(あたかも三蔵法師の掌の孫悟空のような)踊ることしかできないのです。

もっとも、独創的なものが注目を浴びれば、すぐに二番煎じ三番煎じが蔓延るのは世の常。臆面もなく真似をする自称クリエイターはごまんといます。でも、どんな理由があるにしろ、自分のアイデンティティーをかなぐり捨ててまで模倣するというのは、もはやクリエイターではありません。
そうなったら、あなたはもう御終いですというお話です。

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2022年12月29日

向谷実

向井実氏。カシオペアのメンバーだったくらいしか知らない人も、駅の発車メロディーを作曲・編曲・演奏してるってとこまで知っている人もいるでしょう。この方、ジャズでは超有名です。で、ジャズをやる方というのは、インプロビゼーション(=即興)が得意な方がとても多い。
向井氏も例外なく、音楽理論に通暁していますから、トークライブの映像を見ると、よくもまあこれだけアレンジが出来るものだと感心する場面ばかり出てきます。

特に基本となるメロディーを自在に転調したりすると、音楽に詳しい人は本当に「音を楽しむ」ことが出来るんだと感心させられっぱなしです。
だからこそ、駅の発車メロディーの鮮やかさは輝いていますよね。
時にご当地に馴染みのある曲をアレンジして、時にオリジナルのオッと唸らせる曲を、発車の合図という極めて限られた時分内で表現できるの、正に才能の二文字。一つの例が、JR蒲田の上りと下りのメロディー。当地は映画「蒲田行進曲」の舞台ですから、主題歌「蒲田行進曲」のサビの部分を上手にアレンジしてあって、上りは最後が音程がぐいぐい上がって終了するのに対し、下りはどんどん音程が下がりますが、最後だけサラッと上げて陰気さを記しています。水際たった手練の技と言えばよいのでしょうか。

誠に羨ましいことです。こういったプロ同士がセッションを初めて、興が乗ってくるとどうしようもないくらい盛り上がって、収拾がつかなくなるようで怖いかも、ですね。

別の見方をすると、ミュージシャンはみながライバルでもあるわけですから、インプロビゼーションの掛け合いは、取りも直さず音楽演奏を通してバトルを繰り広げていることになります。時に楽しすぎるバトルが有れば、時に興が乗らないバトルもあるでしょう。しかし、ライブを配信しエイルとならば、どのような状況であれ、一定の枠の中に収める必要が有ります。

そこはそれ、プロならば、仲がよかろうが悪かろうが決められた尺の中に収めはします。
ここで、耳が肥えた客かそうでないかの差が出ます。この後は言わずとも好いかと………。
posted by ホワイトミスト at 01:31| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする