2023年02月28日

日産リーフCM

この2月から、日産リーフの新しいCMが放映されています。そうです、あのJet機と加速対決するあれです。
旧チェコスロバキアで設計開発されたこの練習機は、軽攻撃機として使用している国がかなりあります。
初飛行は1968年と言いますから、もう半世紀以上も前の機体です。

正直、えらく古いものを引っ張り出してきたなと言うのが、私の素直な感想です。もっとも、最新の改良型の初飛行は2018年と言いますから、現役であることは間違いありません。
日本のブルーインパルスで使用しているT-4と比較すると、機体規模はほぼ同じです。使用しているエンジン出力もほぼ同等ですが、L−39はエンジン1基、対してT−4はエンジン2基です。

流石に、古さを通り越して、クラシック扱いしても良い機体です。事実、民間にも払い下げられていて、あのリノ・エアレースに出場しています。時計メーカーブライトリングが所有するアクロチームでも使用しているので、かなり馴染みがある人も多いでしょう。

それは、ともかく、個人的に言わせて貰えば、あんな古い非力な機体と競わせる内容では、一般の人には「へぇ〜、電気自動車って速いんだ。」と思わせることは出来ているかもしれませんが、少し飛行機に詳しい人間から見れば、逆効果でしかありません。
アメリカで使用しているT−50辺りを持ってくればよかったんですけどね。

練習機としての素性は良いのでしょうが、東欧圏で作られた機体なのでどうしてもピンと来ないですね。
ま、そんな薀蓄を仕入れても、じっと画面を見て感心している制作者の顔が目に浮かびます。
少なくとも、非力な機体と競わせることは、何か意味が有るのでしょうか。やっつけでプランが決まったような気がしてなりません。
もっと、しっかり交渉すべきでしたね。
posted by ホワイトミスト at 01:33| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自動車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月27日

2・26事件当時の天気は?

「2・26事件」と言えば、日本でのクーデター(未遂)事件として、歴史の教科書に書かれているので、名前くらいは知っているでしょうが、その詳しい顛末を知っている人って、史家ぐらいしかいないと思います。ところが、私の知人が勤務していた美術品店の創業者は、正にその時代に小学生だったそうで、毎年暦が2月26日になって世間が2・26事件の話を出すと、「あの日は雪が積もっていてね。」と本当にリアルに見たままの記憶を話してもらったことがあるそうです。

さて、この事件を扱った様々なドラマや映画では、2月26日当日は必ず降りしきる雪の中で、粛々と突き進む青年将校の群像が描かれています。そのため、私たちの記憶は、この日は雪だったんですね、となるのですが、気象庁の記録を見ると、この日は降雪が記録されていないんです。テレビや映画館の大スクリーンでの降りしきる雪のシーンばかりに馴らされてしまった私たちは、既にこの日は雪が降っていたとの固定観念がメディアによって作られてしまっていたのです。

どうしてそうなってしまったのでしょうか。
気象庁の記録によると、三日前の23日に36cmのかなりの降雪が有り、続く2日間は低温が続いていたので、雪がなかなか融けなかったとあります。そして、事件の翌27日に、また7cmの降雪を見たのです。ですから、人々の古い記憶には雪降りの画面を繰り返し見せられることで、雪が降っていたかどうかが曖昧になってしまった ― 記憶のすり替えが起きてしまったようなんです。

もう一度、美術品店創業者の言葉を確認しましょう。
「あの日は雪が積もっていてね。」と言っていて、雪が降っていたとは言っていないんです。事実、気象庁の積雪の記録では、23日は36cm、翌日は29cm25日は21cm、そして当日は13cmの記録が残っているのです。最高気温も7℃に達していません。

天気の状況をいちいちどうのと言うんじゃないよ、細かいなぁと誹られるかもしれませんが、相棒の右京さんではありませんが、「細かいところが気になるのが悪い癖」なんです。
posted by ホワイトミスト at 01:13| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月26日

邪道かもしれませんが………

パソコンのインストラクターをやっていると、時にとんでもない質問が来ることが有ります。
先日持ち込まれたのは、「漢字ナンクロの記入の手間と漏れを無くしたい」というお気楽な質問でした。
でも、これって結構手間暇かける必要があるんです。縦横15マスぐらいの規模ならなんてことはないんですが、新聞の片面全面にヒントが乗っていて、もう片面はパズルのマス目が並んでいるクラスになると、同じ文字を何カ所かに入れる作業で、意外に入れ忘れが有るものなんですね。

だから、質問の趣旨はよ〜く分かります。
ま、それをパソコンで補助するのが良いかどうかは、別の次元の話として、実際の答えを作ってみました。
基本となるのは、エクセルのLookup機能で、これを使えば、簡単に解決できます。

ヒント1:紙のパズルでは、「この熟語はこれでキメ!」と穴が開いた場所に漢字を入れます。その穴の開いた場所に振られている番号と同じ番号が書いてあるマス目に、同じ漢字をかき入れるのがこのパズルの肝なんですが、あまりに記入箇所が広いとつい見逃してしまうマスが出てきます。これを無くす方法を考えましょう。

ヒント2:パズルの横に、導き出した答えの漢字をかき入れておくメモの場所にだけパソコンでは入力します。
これを、Lookup機能でマス目一つ一つにメモのエリアを対象とするテーブルを作っておきましょう。テーブルに漢字が入力されて確定した瞬間、同じ番号が振られたマス目に、テーブルに書き入れた漢字が表示されます。この方式の良いところは、メモの漢字を入れ替えれば、瞬時に何度でもパズルの中の対象のマス目すべてを書き換えてくれることです。

頭が疲れてきて、間違って入力することが増えてきますが、そんな時に何度でもじっくり見返して、訂正・修正がとても楽になります。
こうした応用が利くソフトの使い方を身に付けていれば、様々な難問でも回答するための手段を整理しておけば、後は求める数値の元のデータをどのように加工すればよいだけになります。

遊びのつもりでこういったものに挑戦するのは、思考が柔軟になるのでおおいにチャレンジして欲しいと思います。
posted by ホワイトミスト at 11:20| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | パソコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする