旧チェコスロバキアで設計開発されたこの練習機は、軽攻撃機として使用している国がかなりあります。
初飛行は1968年と言いますから、もう半世紀以上も前の機体です。
正直、えらく古いものを引っ張り出してきたなと言うのが、私の素直な感想です。もっとも、最新の改良型の初飛行は2018年と言いますから、現役であることは間違いありません。
日本のブルーインパルスで使用しているT-4と比較すると、機体規模はほぼ同じです。使用しているエンジン出力もほぼ同等ですが、L−39はエンジン1基、対してT−4はエンジン2基です。
流石に、古さを通り越して、クラシック扱いしても良い機体です。事実、民間にも払い下げられていて、あのリノ・エアレースに出場しています。時計メーカーブライトリングが所有するアクロチームでも使用しているので、かなり馴染みがある人も多いでしょう。
それは、ともかく、個人的に言わせて貰えば、あんな古い非力な機体と競わせる内容では、一般の人には「へぇ〜、電気自動車って速いんだ。」と思わせることは出来ているかもしれませんが、少し飛行機に詳しい人間から見れば、逆効果でしかありません。
アメリカで使用しているT−50辺りを持ってくればよかったんですけどね。
練習機としての素性は良いのでしょうが、東欧圏で作られた機体なのでどうしてもピンと来ないですね。
ま、そんな薀蓄を仕入れても、じっと画面を見て感心している制作者の顔が目に浮かびます。
少なくとも、非力な機体と競わせることは、何か意味が有るのでしょうか。やっつけでプランが決まったような気がしてなりません。
もっと、しっかり交渉すべきでしたね。