ションにすぎませんが、全一戸で好評販売中なら、それはもう売れたこと
になりはしませんか。つまり、この幟は何の意味もなさないことになります。
しかし、いつまでもこの幟が立っているということは、売れていないという
ことですよね。
ON・OFFの世界そのものなのに、売れていない物件全一戸に対して、
「好評販売中」はあり得ないですよ!「引合殺到」くらいの表現が望ましい
のでは…。
大人の世界でこんなことを言うと、「この、へそ曲がり」と言われかねません
が、子供の素朴な目で言われたら、大人はどのように答えたらよいのでしょ
う。
ちなみに「幟」は「のぼり」と読みます。
戯れた話はここで終わりにします。
今年の三月にあのような未曾有の大震災が発生し、一時期は売れ行きが
がったりと落ち込んだ高層マンションの分譲ですが、耐震・免震・防災の錦
の御旗を冠に掲げた新規分譲マンションには、予約好調の報。
如何に免震を謳っていても、高層階に行けばそれなりにユラユラすることは
変わりはなく、その怖さを知らない人間が買い求めているのでしょうが、こん
なにも情報が流れていても、当事者になって体験しなければ高層マンション
の高層部分に平気で入居し、実際に被災して初めて後悔する悪いパターン
が目に浮かびます。
人は懲りない動物で、しかもあまりに我儘であるがゆえに、貴重な体験記録
が目の前にあっても、現実に起きることを意識して否定しまいがちなんでしょ
うね。
よく思うことなんですが、新築の物件を見に行くと、ワケありと称して値引き販
売をしている現場にぶつかることが有ります。
訳があるから安くしているのに、その訳を大して確かめもせずに購入し、あと
から文句を言おうとしても後の祭りのパターンは、いまだ数は減りません。
航空機の騒音が・・・と言われていても、下見の時にたまたま一機も飛来しな
かったりすると、このようなトラブルが発生します。
だからこそのワケありなのに、それを無視すればクレームの元をしっかりと抱
え込んだことに相成ります。
昔から言うじゃないですか。
靴は夕方買いに行け。不動産は雨の日に見に行け。
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