ですが、爆発的に生産量を増やして、短期間の内にシェールガス長
者も多数誕生したことが、ニュースでも報じられました。
しかし、実態は自転車操業の如くであり、大規模ガス田であっても、
掘削開始から数年も経たずして、推定埋蔵量の8〜9割を生産しきっ
てしまうのだそうです。
そのため、ある地域のガス田の或る井戸が枯渇間近になると、すぐ
に近くに新たな井戸を掘るという、ジプシーのような実態が有ります。
(現地報道から)
しかも、あまりに急激に一攫千金の夢をかなえた人が多く出現した
ために、参入業者もうなぎ上りとなり、2005年の生産量を10としたな
らば、2012年は何と110にまで急増し、11倍もの規模となりました。
当然ながら、過当競争状態に陥り、ついに倒産した会社が出たとの
ニュースが、伝えられました。アメリカらしい資本主義の原点を地で行
く現象です。
WTI原油にしたところで、たいした生産量でも無いのに、投機対象と
成ってしまったがために、先物取引の高騰だけが独り歩きして、結果
的にシェールガスの市場性を上げることに一役買った結果になったの
ですから、今回の倒産は、何とも象徴的な事象と言えます。
しかも、岩盤を破砕して、水圧をかけてガスを抽出する方法は、地震を
誘発する素地をどんどんと育成しているに他ならないとする説が浮上し、
事実、テキサス州などでは、今まで経験したことのない頻度で地震が
発生しているとの報道が有りました。
自然に生成された資源を、猛烈に消費している現代では、地震が起き
てもしようが無いとする企業家や政治家が存在するために、被害を受
けるであろう土地に暮らす一般大衆は、恐怖を感じなければならないと
したら、それは大変大きな社会問題となります。
さて、今回のブームによる利害関係者には、どんな展開が待っているの
でしょうか。

