人なら何を置いてでもさくらを愛でずにいられません。すでに早
咲きの河津桜は、満開を過ぎていますが、本命ソメイヨシノは、
四国の3月下旬を皮切りに、日本列島を駆け上がってくる桜前
線の象徴ですね。
でも、さくらはそれだけではありません。岐阜の墨染めのさくら
や黄色い花のうこんのさくら、色鮮やかな緋寒桜など多くの品
種が存在します。しかし、何といっても深山幽谷で見るヤマザ
クラの小振りの花弁が季節の厳しさを物語っているようで、そ
のピンクの枝を見ると、ついワビを感じてしまいます。
そして、これらの桜の開花予想で、最近お天気コーナーでたび
たび紹介されている「600℃の法則」について触れましょう。
これは、2月偉日に最高気温をスタートとして、翌日からの最
高気温を積算して行き、その合計が600℃の達すると桜が咲
くというものです。
ここ数年、テレビのお天気のコーナーで紹介されることが多く
なりましたが、まだまだ認知は進んでいませんので、イいまな
ら「ウワッ、物知りっ。」と言われること間違いなしです。こうい
ったちょっとした気象用語に通じていると、少し得をする場面
が多いので、是非、皆さんも気象用語を覚えるようにしてみ
て下さい。あなたの評価も上昇するかも……。
さくらと言えば、忘れてならないのが、福島の三春です。何故
三つの春と書くかと言えば、春を象徴する花、梅・さくら・桃が
咲きそろうからなんです。梅の開花前線に早紀らの開花前線
が追い付き、更に桃の開花前線が追い付くのがここ三春なん
です。つまり、春を象徴する花さん種が、ここで一斉にそろい
踏みをしているから、こう呼ばれているのです。
名前もいいですが、是非行ってみたいところですね。
ちなみに、今年の開花予想は、4月7日だとか。
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