http://headphonesfreak.seesaa.net/article/201612article_15.html
フライングブーム方式には、もう一つ欠点があります。
給油機側の改造に手間がかかるのです。実際の給油の場面の動画を見てもらえば分かることですが、構造が複雑なんですね。
他方、プローブアンドドローグ方式は、比較的手間をかけずに給油機に改造可能であり、一度に複数機に対して給油が可能であるという利点があります。
ただ、構造的にしなやかな給油ホースが使われていますから、空力でホースを固定するのが楽な空軍方式のような自由度が低く、給油を受ける側のパイロットに負担がかかる仕組みです。
プローブアンドドローグ方式では、ホース自体の重みで垂れ下がりますので、ヘリコプターのような回転翼機では、回転翼の下で結合ができますので、比較的安全に給油が可能です。それでも、ホースを引っ掛ける恐れはあります。
それがオスプレイの場合は、回転翼面とホースとの距離が極めて近いので、給油を受ける側のパイロットには、相当な集中力と高度な技量が必要となります。
この面からも、回転翼のサイズを縮小すべきであると感じます。
回転翼が小さくなれば、主翼を地面に水平にしての離着陸も可能となり、ホバリング中の左右不均衡状態でも回転数の上げ下げするレートが上がり、操縦が楽になるメリットが生じてきます。
何しろ、この機体のデザイン上の制約がとても多いまま、無理に実用化させてしまったのが、悲劇の大きな要因なのです。ま、失敗作と言われても仕方がありませんね。
参照記事
http://headphonesfreak.seesaa.net/article/201207article_2.html
http://headphonesfreak.seesaa.net/article/201209article_29.html
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