そのギャップを埋めるのが、編曲なのでしょうが、新曲を売り出すときのエネルギーに比べれば、舞台での新解釈は、場合によっては「ちゃんちゃらおかしい。」レベルなのかもしれません。
それは、番組制作においてもしかり?のようです。
NHKのSONGSという番組は、一人(一組)のアーティストをフィーチャーする番組です。
この番組は以前から当たりはずれが極端なのですが、1月26日の中島みゆきの回は、評価以前のレベルでしたね。なんのために大泉洋が出てきて変なコントをしているのでしょう?
そして、これまた縁があるという俳優や歌手のインタビューを紹介して、そこで語られた中島みゆきの曲を流すのでが、そのソースが過去に発売されたDVDの中からとあっては、いかな中島みゆきファンの私でも、ちょっと白けてしまいました。
というのも、舞台で歌われる曲は、その楽曲の進行によって、歌唱法に変化が与えられます。
ことに中島みゆきの場合は、7種類ほどの発声を使い分けますので、いわゆる場に合わせた歌唱法を取ることが多いのです。
そのため、そういった流れの中から抜き出したソースは、時に単独での視聴に耐えられない場合が出てきてしまいます。今回のSONGSはまさにその一面が出てしまったのです。
ファンとしては何か目新しいエピソードが語られるのかと期待してみていたので、かなりがっかりしたことは事実です。
NHKさん、もっとまじめに正面から中島みゆきを取り上げてください。
以前に三夜連続で放映した、「もっとみゆきと深い仲」のような企画をお待ちします。
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