そして、新生ボーイングが誕生したわけですが、この社章をよく見ると、BOEINGの左側に小さなロゴが書かれていますね。
このロゴは、元々マグダネルダグラス航空機社のマークでした。
ボーイングは、このマークを自社名を一緒にして、合併後の会社の社章としたのです。
ボーイング737型ファミリーの次世代737-600/-700/-800/-900は、合併後のボーイングによって、販売されていましたが、ここでネーミングのせいでネガティブなイメージを持たせてしまいました。
正式にはこれらの737ファミリィーは「次世代」と日本では書きますが、アメリカではNew Generation と書き、短縮すると、「NG」となったのです。
文字通り、No Good となってしまいました。
皮肉にも、競合するエアバスのA318と737−600、A319と737−700クラスは、新興勢力であるボンバルディアやエンブラエルといったリージョナルジェットをもろrに競合する形になり、販売は好調に見えてその実、激烈な販売合戦が繰り広げられました
しかし、ボーイングは、ERと呼ばれる長航続距離を売り物にした737−700ERで差をつけようとしました。
そして、ボーイング優勢が決定的となったのは、737−800の投入でした。
サイズの割に189名もの乗客を乗せつつ、航続距離も5000Kmを超える性能を有していましたので、このシリーズだけで何と5000機以上もの販売に成功したのです。
採算性の高い機体には当然注文も集まるの図式は、いつでも生きていることを改めて証明して見せたのですね。
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