しかも、キワモノを扱うのではなく、極めて正統的な作りでです。
窪田正孝を主演に据えて、コミカルとシリアスをうまい具合にちりばめた作りで、肩がこらずに深い内容を提供し続けました。
ここのところ振るわなかったフジテレビと思っていましたが、2018年7月期の「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」から「SUITS/スーツ」「トレース〜科捜研の男〜」と、4期連続での10%越えなんだそうで、やっと局全体に活気が戻ってきたようですね。
最終回もすでに放送済みですが、高視聴率に気を良くして早くも、24日に2時間特別編が放送されることになっています。勢いのある作品と、上り調子の俳優と、定番の名脇役が揃えば、あとは演出さえ上手なら高視聴率は出せます。
と言っても、以前の月9では視聴率が30%越えでしたから、それを思えば雲泥の差ではありますが、我が家の番組鑑定人がしっかりと見ているので、間違いの無い作品です。
しかし、本田翼は可愛いですね。広瀬アリスも食われている感じです。山口沙弥加の少しハスッパにものを見る演技は、なかなか秀逸。
シリーズ化しても良い作品に仕上がっています。コードブルーがシリーズ化され映画化も実現しましたが、映画化されてしまうとシリーズが大袈裟になりすぎるきらいがありますので、1クールではなく、2クール通しで、(そう、相棒のような)編成を組んでもらいたいと思います。それほど内容が良かったドラマです。
MRIやCTの画像解析にスポットを当てた原作の閃きが、そのままドラマとして生きているのは素晴らしいですね。題材が良くても料理方法が……というドラマが多い中、着実にポイントゲットしていける佳作です。
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