内閣総理大臣は、おいでになられますか。
内閣総理大臣は、いらっしゃいますか。
内閣総理大臣は、おられますか。
この中で間違った言葉の使い方をしているのはどれでしょう。
答は、一番最後の「〜〜〜おられますか。」です。
日常的によく使う言葉は、いったん使ってしまうと、周りから注意をしてあげない限り、本人が気付く方法はありませんから、間違ったままず〜〜〜っと死ぬまで使います。
そして、そのたびに失笑を買う羽目になります。
元々、「おる」とは自分の存在に対して言う言葉です。ですから、おる に られる をくっつけると、自分に対して謙譲の気持ちを表すことになります。
しかしながら、この言葉を最高の尊敬語として思い込んでいて、使う方がかなりいるのですね。
気が付けば、テレビの中からもそういった使い方が聞こえてきてはいます。
言葉は生きていますから、何をもって正しいとか間違っていると言えるのかと、息巻く方も多いのですが、いまのところこの用法は間違いとされています。NHKの内部の規定でも、間違いとなっています。
ただし、関西圏では、「方言」として遣うなら、慣用的なものとして認められている節がありますが、あくまでも「方言」の範疇ですので、使わないに越したことはありません。
ま、尊敬語や謙譲語ぐらい使い方がばらばらなものはありません。それというのも、正しい使い方を教える場がなくなってしまったからです。大家族制度の崩壊はいろいろな伝統的な文化の破壊につながりました。
そして、スマホ文化が台頭してくると、親子の会話が極端に減少してしまった結果、用語の使い方について言及する場が激減してしまいました。
ここでも、スマホは白痴を助長する役目を持ってしまいました。
しかも、スマホ上に表示される友人・知人の言葉の使い方は、短縮語やシンボルマークに埋め尽くされて、もはや単語の羅列でしかない人もいます。
これでは、文章力なんてつけてみようが有りません。
ここらで、国民一人当たりのスマホ利用時間を、1回3分一日の使用回数は10回までに制限したらいかがでしょうか。また、ゲームは原則禁止,SNSへの投稿はある一定の基準を満たさないとアップできないフィルターがかかるようにすべきでしょうね。
さて、いま皆さんが読んでいるこの文章で、筆者が気付いていない間違った用法は何か所あるでしょうか?
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