そして飛べば飛ぶほど燃料を消費していきますから、エンジンの推力は離陸時ほどの馬鹿力は必要とされなくなります。さらに目的に着陸する時は、緊急用に一番近い空港に行けるだけの燃料だけ残して飛んでいますから、機体はかるくエンジンの推力は本当に軽いもので済みます。
今様なエンジンに求められる特性を加味して、離陸時に一番大きい推力=離昇推力が数分間は持続できて、その後は巡行用の推力などなど、場面に応じてエンジンに求められる推力は変わってきます。それらの要求をすべて満たしてはじめて機体に搭載可能となります。
ここで、もう少し言葉としての出力をおさらいしますね。
•離陸定格 定められた条件でエンジンを運転する場合に保証されている最大推力。
•最大連続定格 離陸時に定められた時間内(通常5分間)に出すことが保証されている最大推力。
•最大上昇定格 地上または空中で連続して出すことが保証されている最大推力。離陸定格の90%前後の出力で緊急時に使用される。
最大連続定格と同一ののことが多い。上昇時に保証されている最大推力。
•アイドル 巡航時に保証されている最大推力。
(これらの定義は、ネットからの情報の引き写しなので、使用する際は他のサイトの情報と比較してくださいね。)
ということで、エンジン一つとっても、厳格な決めがあるのです。ここいら辺が、マニアの心をくすぐるのです。
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