2020年01月23日

オーディオテクニカ ヘッドホン

しばらく、電車の車内でのヘッドホンウオッチをしていませんでしたが、その原因はソニーの圧倒的シェアに有りました。一時期あれだけ猛威を振るったBeatはやはり筐体の安っぽさが日本人には受けなかったのか、最近は見かけることがとても少なくなりました。ボーズのノイズキャンセリングも、市場の製品が次々にノイズキャンセリング化されてしまい、存在価値が相対的に低下してしまったようです。

その中にあって、再びオーディオテクニカ製品を見かける機会が増えてきました。日本ではヘッドホン生産数の双璧を成すオーディオテクニカは何といっても普及クラスの製品づくりの巧みさと、万人受けする音質が、人気を支える大きな原動力だと思います。普及クラスは、ともすれば評論家たちが一瞥もしないものですから、オーディオ雑誌には掲載されないクラスの製品群がとても多いのですが、しかし、家電量販店のヘッドホン売り場で一番広い面積を取っている価格帯でもあります。

勿論、アサダ材を使った超高級なシリーズも同社は生産販売していますが、それはフラッグシップは他社には渡さないとの気概によるものだと理解しています。他社との大きな違いは、デザインに破綻が無いことでしょう。それに加えて、塗装がとてもきれいで、女性それも女の子が掛けているととても似合うのが、同社製品のセンスの良さを感じる瞬間です。

今はやりの完全ワイヤレスタイプの左右独立型は、確かにコンパクトという面で言えば一番ですが、音質面ではどうしてもワイヤードに負けてしまうのは致し方ないところです。電車内のような暗騒音レベルの高いところでは、やはり大馬力ヘッドホンとノイズキャンセリングを組み合わせたタイプが、最強でしょう。

密閉型のノイズキャンセリングでワイヤレスタイプで、ノイズだけ消された空間を作っておき、高性能ワイヤードカナル式ヘッドホンを併用するという使用法をかなり前にこのブログで提案させていただきましたが、今はその当時よりも軽くて高性能の機材が陸続をリリースされていますから、この贅沢な環境を比較的安価に実現可能になっています。

良い音はあくまで良い音を聞ける方法で聞くことこそ、趣味性の高いオーディオの世界では最優先されるべきというのが私の持論です。孤独のグルメで言うところの思いっきりわがままになるというフレーズは、ヘッドホンの世界にも当てはまります。
posted by ホワイトミスト at 01:12| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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