そしてついに出てしまった決定打、駄目押しともいえる出来事、それが、50万枚も用意した妊婦用マスクです。黄変・カビ・髪の毛・虫の死骸など、もっとも衛生に気を配るべき製品に、対極を行くこの状況です。
どこかの倉庫にデッドストックで残っていたものを、泣き付かれて販売したというのが、真実なのではないでしょうか。未だに業者との癒着という悪しき風習が大手を振っているのが目に浮かびます。
実際にアベノマスクを手に取ってみればわかりますが、マスクのサイズは使い捨てタイプのプリーツ付きのプリーツを開く前とほぼ同じなのですが、問題はアベノマスクはプリーツが有りませんので、マスクを伸び縮みさせることが出来ないのです。
この妊婦用に関しては、興和・伊藤忠・マツオカコーポレーションが受注し、タイやベトナムに発注したものだそうですが、今やファストファッションも東南アジアで生産しているのですから、こんなお粗末な商品は本来流通しないはずですが、現にこうして1万枚もの不良品が出してしまっていることは厳然たる事実ですから、責任逃れは最早できないものと諦めていただくしかないでしょう。
サイズだけでも性能を疑ってしまうマスクを、466億円もの大金を投じて全戸に配布するというのですが、その方法が実は物凄く大雑把なんですよ。集合住宅にはポストがまとまってありますね。そこのポストに1個のマスクを入れていくのです。二所帯住宅なんて言っても、関係なくポスト1個につきマスク1個。
こんな雑な配布方法をとる国なんですから、あとは推して知るべしです。まぁ、そろそろ退陣していただきましょう。
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