それは、気温の上昇とともに、ハウジング内の温度も急上昇してしまい、更には耳の中も大変に蒸れた状態になってしまうことでした。
しかも、昨今のCO2に絡む地球の温暖化は進む一方です。
ところが、ここに来て救世主が現れました。ペルチェ素子を使ったネッククーラーの登場です。工事現場や警備で、炎天下働く方々には、願ってもない製品です。今のところ、駆動電流とポータブル電池の容量の関係で、最大出力運用すると、2時間程度しか電池が持ちませんが、外付けでも10000mAh くらいの容量を持つポータブル電池なら、本体と合わせて10時間程度は持たせられます。
この機能を、ヘッドホンのハウジング内に実装すれば、ハウジングから涼感を得ながら、快適に音楽を長時間聴くことが可能になります。
今の軽量化技術を使えば、さほどの困難さはなく開発できると思います。何しろ、ペルチェ素子は通電するだけで、熱の移動を開始する機能を持っていますから、騒音には無縁という特徴があります。
後は、排熱処理をどのように行うかだけです。しかも、電流の向きを変えるだけで、今度は温感も得られますので、冬であっても快適な温度で音楽を楽しめることになります。これは、もう手放せないほどの魅力ではありませんか。
こういった商品は、中国系の怪しげなメーカーがいち早く製品化しそうではありますが、やはり国産のしっかりしたソニーやオーディオテクニカあたりが、本腰を入れて開発して、市場に投入して欲しいと思います。
ペルチェ素子は、元々ワインクーラーとして使われていることが多いのですが、これは冷蔵庫のコンプレッサーだとどうしても振動が発生してしまいますが、ペルチェ素子なら全く無振動で、ワインを冷やすことが可能です。ワインは振動を嫌いますから………。
国内のヘッドホンメーカーの皆さん、この提案如何でしょうか。
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