今回の注文先である松川:本店にしてみれば、対局の相手同士が、二人とも自分の店に注文を入れてくれるのですから、こんなおいしい話はないでしょう。ただ、本音を言えば藤井聡太二冠に「鰻重 葵(限定)」を取って貰ったらもっとよかったかもしれませんが、これは下衆の勘繰りそのものですね。失礼しました。
食べ物に限らず、今が旬のスポーツ選手が何を身に付けているかとか、何のバッグを愛用しているとか、ファンともなるとどこからそんなネタを仕入れてくるのと思えるくらい不思議な能力を発揮します。たとえ、それが極端に高いものでも、逆に極めて安いものでも、体験を共有し合いたいという願望だけで、購買行動に走る人種が、こういった現象を引き起こすのでしょう。
特にダイエット系の話題には、消費者は物凄く敏感に反応します。普通の研究家がこんにゃくダイエット・マヨネーズダイエット・ヨーグルトダイエットなんて言うの話しても、あまり食指が動きません。ところが、今を時めくあのモデルがこのダイエットをしてこうなった的な記事が出ると、もうその商品はあっという間に店頭から消え、流通在庫も払底します。
こうした傾向は、一瞬で終わることが多いので、たまたまその時豊富に在庫を持っていたお店は利益を確保できるでしょうが、それが数日間も続くことはまれで、泡食って在庫をかき集めたは良いけれど売れないといった悲劇は今までもあちこちで起きています。
それくらい世の中の動きが刹那的になっているのでしょうか。
ちなみに-刹那-はどんな意味でしょうか。調べてみてください。
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