被害が発生すると、ニュースの定番として、こんな話には要注意的なコーナーが作られますが、意識がしっかりとしている人たちにとっては「また、同じことを!」と一笑に付してしまいがちです。
ところが、新たな勧誘にまんまと乗せられてしまい、「あぁ、やっぱりか。」と本来なら思って欲しいところですが、騙したやつが悪い、どうしてくれるんだと自分の判断の甘さを反省する姿は見られません。
ただ、この見方を少しだけ変えてみてください。日頃、気軽に購入している人が多い宝くじ。これなどはまさに一攫千金、さ〜さ買った買った的な内容です。けれども、当たらないことが前提で、でもひょっとしたら当たるかも…とくじを購入する人が持っている意識は共通ですから、これは当たらなくても被害に遭ったとはだれも言いませんね。
ここが大事なんです。誰しもが納得しているかどうかなんです。納得させられて、なんかおかしいと思いつつも出資したり、訳の分からない商品を買ってそれを人に売りつける・・・そして、ある日それがやっぱり詐欺だったと気が付く。これが、ネズミ講やマルチ商法の手口です。
つまり、口八丁の連中の講演会なるものに誘われて、のこのことついて行ったらもうおしまいです。
金儲けしたい、このシステムは凄い、絶対に儲けて見せるという考えだけの人たちが集まっている講演会なんて、新たに参加した人たちはそれこそ鴨ネギです。その雰囲気に飲み込まれて、敢え無く将来の詐欺被害者の会に名を連ねることになります。
お金を持っているお年寄りぐらい騙しやすいものはいないと彼らは思っていますから、講演会に参加した人たちを逃すようなことはしません。
甘い言葉と巧みな話術でその気にさせる術は、プロの領域ですよね。ある意味それで食っていこうと画策していますから。
ま、金を持っていなければ、被害に遭ってみようがないので、今のところ、私は絶対安全ですけれど………。
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