日本語で言うと、「摺動型単巻変圧器」となって、却って分かりにくいかもしれません。
実は、東芝が持っている商標として、スライダックは登録されていますが、あまりにこの名称が普通に使われていますが、スライドトランスが一般名称のようで、ほかに山菱電機がボルトスライダーの名を商標登録して使っています。
機能は、私が持っているのは単相100Vの電圧を0〜130Vぐらいの間で、出力電圧を連続して変化させるものです。ほかにも、200V単相や三相入力を、240〜260Vに連続可変させるものがあります。電力容量によって、サイズが異なり、より重くなります。トランスなので当然ですが。
構造そのものはわりに単純ですので、丁寧に取り扱っていればそうそうは壊れることはありません。
今使用している物は、30年くらい前に買ったもので、月に十数回くらい(1日当たり0.5〜1時間)の使用頻度ですが、電圧が下がった時だけが活躍の場なので、通算の使用時間は少なく、しかもほぼ毎月使用しているので、安定した性能を発揮できています。
つい、10日ほど前にある実験をすることになり、もう一台同じ規格のものが必要になりネット通販を利用したのですが、割と重量が有るものなので、通販は楽ですね、早いし………。
商品を箱から取り出してみて、感じたことはデザインはほぼ同じ、武骨な風態です。ただ、プラスチックが使われているので、金属だけの旧製品と比べて、柔らかい印象があります。
実際に使いだしてみると新旧の差は歴然でした。スライドするダイアルの回転トルクがかなり少なく抑えられ−要は回し易くなっていました。
また、テスターで電圧を計測してみると、本体に印刷されている目盛とほぼ一致しています。古い方は、そうは行きません。
機能そのものは変わってみようがない類の製品ではありますが、さすがに30年もたつと、多少は違ってきているのですね。
どんな目的で使用しているかですって、それは内緒です。でも、聞いたらエェ〜ッというかもしれませんよ。
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