それは、ペットボトルがペットボトルに生まれ変わる率が10%程度だということです。目の前にうずたかく積まれた廃棄物の山の中のペットボトルの割合が約70%を占めていましたが、なぜ、90%ものペットボトルがペットボトルにならないかの理由が、単純なものでした。
「飲み残しが、その大きな要因です。どんな液体が残っているか分からないので、……………。」という理由でした。
少しばかり意外でした。でも、そう言われてみれば空になったペットボトルに別の液体を入れて利用することは、頻繁ではないにしろ、かなりのことが日常行っているはずです。もし、それが、無色透明であっても、揮発性の高いものであれば、火災や爆発が起きる恐れがあります。万が一を考えれば、毒性の高い液体が入っているかもしれません。
作業員の安全を考えれば、この考え方は正しいと思います。しかし、一方で中をすすいで綺麗にすればよいではないかとの考えも浮かびますが、それは大量のごみを捌くという作業速度の著しい低下を招きますから、無理な要求というものです。
でも、解決方法は至極簡単なことです。サントリーホーディングの啓発フィルムに有ったように、ペットボトルを捨てる前に、中身を完全にカラにすればよい-ただそれだけです。
現実にサントリー独自のリサイクル率は、26%にもなっているという数字が印象的でした。
さて、ここで豆知識を一つ。
ペットボトルって、なんでそう呼ばれているのでしょうか。即答できますか?
まず、ペットボトルのペットの意味から行きましょう。
ポリエチレンテレフタレートが正式な材料名です。英語で書けば、polyethylene terephthalate です。
これの文字の一部を抜き出して、PETと呼び、それでできているボトルなので、ペットボトルと呼ばれるようになったのです。
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