2023年02月27日

2・26事件当時の天気は?

「2・26事件」と言えば、日本でのクーデター(未遂)事件として、歴史の教科書に書かれているので、名前くらいは知っているでしょうが、その詳しい顛末を知っている人って、史家ぐらいしかいないと思います。ところが、私の知人が勤務していた美術品店の創業者は、正にその時代に小学生だったそうで、毎年暦が2月26日になって世間が2・26事件の話を出すと、「あの日は雪が積もっていてね。」と本当にリアルに見たままの記憶を話してもらったことがあるそうです。

さて、この事件を扱った様々なドラマや映画では、2月26日当日は必ず降りしきる雪の中で、粛々と突き進む青年将校の群像が描かれています。そのため、私たちの記憶は、この日は雪だったんですね、となるのですが、気象庁の記録を見ると、この日は降雪が記録されていないんです。テレビや映画館の大スクリーンでの降りしきる雪のシーンばかりに馴らされてしまった私たちは、既にこの日は雪が降っていたとの固定観念がメディアによって作られてしまっていたのです。

どうしてそうなってしまったのでしょうか。
気象庁の記録によると、三日前の23日に36cmのかなりの降雪が有り、続く2日間は低温が続いていたので、雪がなかなか融けなかったとあります。そして、事件の翌27日に、また7cmの降雪を見たのです。ですから、人々の古い記憶には雪降りの画面を繰り返し見せられることで、雪が降っていたかどうかが曖昧になってしまった ― 記憶のすり替えが起きてしまったようなんです。

もう一度、美術品店創業者の言葉を確認しましょう。
「あの日は雪が積もっていてね。」と言っていて、雪が降っていたとは言っていないんです。事実、気象庁の積雪の記録では、23日は36cm、翌日は29cm25日は21cm、そして当日は13cmの記録が残っているのです。最高気温も7℃に達していません。

天気の状況をいちいちどうのと言うんじゃないよ、細かいなぁと誹られるかもしれませんが、相棒の右京さんではありませんが、「細かいところが気になるのが悪い癖」なんです。
posted by ホワイトミスト at 01:13| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月25日

ドラマが豊作 2023年1月〜

日曜日9時からTBS「Get Ready」 月曜日9時からフジテレビ「女神の教室〜リーガル青春白書〜」
月曜日10時からフジテレビ「罠の戦争」 火曜日9時からテレビ朝日「星降る夜に」水曜日9時からテレビ朝日「相棒シーズン21」
水曜日10時から日本テレビ「リバーサル・オーケストラ」木曜日6時からテレビ朝日「警視庁アウトサイダー」
土曜日11時からテレビ朝日「ハマる男に蹴りたい女」土曜日11時半からテレビ朝日「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」

これが、この一月からの我が家の録画スケジュールです。これに、「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「エクセレントカンパニー」のレギュラーが入りますので、機材はフル回転状態です。
これだけ数多くの番組を見ようと思うのは、本当にひさしぶりです。

勿論、出演者の好みで見ているのもあります。妻夫木聡・北川景子・北村匠海・草g剛・西島秀俊などです。
「罠の戦争」は、戦争シリーズの3作目で、面白い切り口で迫ってくれるでしょう。「リバーサル・オーケストラ」は、癖のある俳優陣が、どんな絡みを毎回見せるかに興味が有ります。

すっかり安定している思われている「相棒」ですが、意外や中身が陳腐な回もあります。絵画を扱った回は、一昔前の三流脚本を見るようでした。「女神の教室〜リーガル青春白書〜」は、北川景子の魅力で迫るのかと思いきや、意外にも、やや脇に配置されていて、地味に迫ってくる手法は新鮮でもあります。
「Get Ready」 は、誰が何と言っても手塚治虫のブラックジャックに触発されたというより、そのまんまパクリと言えますが、それでもまあ許せるかという内容です。「警視庁アウトサイダー」は、非常にキワドイところで、録画スケジュールに滑り込みました。

ドラマは、最初の5分くらいが我が家の場合の選別基準をクリアーできるかで、録画対象になるかで決まります。あまりに暗くあるいはあまりにもっさりとした展開だと、もう駄目です。皆さんの基準はなんですか。

posted by ホワイトミスト at 01:18| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

ファーストペンギン がトップ

2022年第三四半期のテレビドラマは、ファーストペンギンがぶっちぎりでトップです。二位は、若干おちゃらけ系ではありますが、警視庁考察一課 。最下位は何かと実は言えません。なぜかと言えば、番宣を見ただけで我が家の視聴基準に達しないドラマが多数ありましたから。
番宣での選考は潜り抜けたものの、視聴中止の憂き目にあったのが、PICUです。いくら主人公をメインに据えたいからと言って、一人前になり切っていない医師の出番が多すぎますし、主張の仕方が実際にはありえないでしょ!と突っ込みたくなるほどの非合理的な進行だったというのが、理由です。

元々見始めようと思ったのは、中島みゆきが月九ドラマの主題歌を担当するというニュースを見たからであって、ドラマ進行があまりにじめじめしているのと、新しい組織を立ち上げる苦労を最初から出しては、ダメでしょと言いたいほどの構成力のまずさです。
新しい組織ならではの躍動感を前面に出してから、実はここに至るまで……的な前振りをしていないのが致命的です。

ファーストペンギンはどうかと言えば、実話であることを知っていましたし、本人のインタビュー記事にも触れていましたので、期待が大きかったのですが、堤真一と梅沢富美夫の演技が何とも言えずいい味を出していますので、奈緒の一所懸命ぶりの演技も加えて全体的になかなかです。

警視庁考察一課は、よくぞこういうキャストでやるなあと思えるくらいバリューのある役者ぞろいで、しかもテレ東の自社番組をところかまわず引き合いに出す破天荒な構成で、遊びまくっているドラマです。

所詮シリアスに振ったって、テンポを遅くするだけの構成では何の旨味も引き出せません。小手先のドラマ作りか、熱量の高いドラマ作りかなんて、最初の5〜10分だけ見れば十分です。
「相棒」のように安定しきったと思えるシリーズでも、今シリーズは竜頭蛇尾に近い中身の時が有り、シナリオライターの力量にばらつきがみられます。

霊媒探偵城塚翡翠は瀬戸康史の存在感ある演技が全てです。あと一歩の洗練された進行が欲しいところです。その点トラベルナースは、中井貴一の面白可笑しい演技が、番組を救っていますね。
posted by ホワイトミスト at 00:50| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする