2023年03月15日

米軍ドローン撃墜される

「超」が付くほどきな臭いニュースが飛び込んできましたね。ロシアの戦闘機二機が、米軍のドローンを撃墜したと言うのです。
当然ロシアは否定するでしょうが、少なくとも米軍は嘘は言っていないでしょうから、ざっくりとした見方をすれば、米ロ衝突といっても過言ではないでしょう。

ロシアという国の詭弁を弄する体質は、大戦末期にいきなり日本軍に襲い掛かり、挙句、北方四島と千島を自国の領土と言い放ったのですから、筋金入りではあります。しかも、国内の警察組織や秘密警察が互いにけん制しあって、サボタージュを繰り返すさまは、滑稽ですらあります。
他人の成功が自国の利益になると分かっているものまで、互いが潰しあうという構図は、ロシアという国を「何をするかわからない非常に怖い国」にしています。

日本人は核戦争の脅威について、知識と知っていてもそれを言葉にして行動することはまずしていません。
これを、他国のメンタリティは不思議な現象だと捉えています。しかも、被爆国であることを無視するような日本政府の態度に至っては、言語道断でありながらそれでも一般国民は行動を起こそうとしません。

もし、戦術核兵器をロシアが使用したならば、NATO対ロシア+北朝鮮の便乗行動が、暗い未来を引き連れてくることは必定です。
そうなったら、日本の国土防衛力は誠に貧弱ですから、仮に流れ弾が飛来しても、東京をはじめとする基幹都市群は壊滅的な打撃を受けて、経済がマヒするレベルではなく、国土崩壊を招きかねません。

それくらい、今回のロシア軍機による米軍ドローン撃墜は重い意味を持っているのです。
まあ、プーチン大統領が表舞台に出なくなるまで、警戒レベルが「レッド」と思った方が良いと思います。
願わくは、これらの世界の争いを、一瞬で消し去るような圧倒的な外宇宙からの干渉を期待してしまいますが、それはそれで、また別の脅威ではあります。

ちょっと、飛び過ぎましたか?
posted by ホワイトミスト at 19:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月16日

偵察気球騒動

中国・アメリカ・カナダ・日本と、偵察目的と思われる気球が撃墜されたとか、撃墜するにはといった議論やニュースが、いきなりトレンドの上位に食い込んできました。

そこへもってきて、騒動のもとともいえる中国でも、都市の上空に赤い点が連なる動画がツイッターにアップされて、大騒ぎしているようです。
最初に撃墜された気球を回収した将校の言によれば、中国製と思われるような表示は一切なく、謎が深まった感じです。
黒竜江省.png

仮にこれが地球外生物の偵察媒体だとしたら、地上の戦争をしている場合ではなく、宇宙戦争の予感さえしてくるような事象です。
ま、そこまで飛躍しなくても、じゃぁ、いったいどこの国の気球でどんな目的なのかを知りたいものです。

今は、高価であることを承知ならば、高効率なソーラーパネルを使用して発電した電力で、かなりの機器をドライブできるはずです。
今更、わあわあ騒がなくても、既にグーグルアースで地球上のかなりの地点を航空(衛星)写真として見ることが出来ます。

成層圏近くから、スカイダイビングする輩までいる時代ですよ。何が起きても一々驚いていられません。
ま、今、取り上げられている気球一つとっても、日本の気象庁は使っているようなラジオゾンデは、目的の高度に達したら、後は自動でしぼんで落下するようなものになっているそうです。

この時点で、何もわからないものが騒いだって、何も変わることはありません。冷静にものを見つめる人が増えれば、マスメディアだって、悪乗りの記事は書けなくなるでしょう。この種の記事って、三流新聞ほどたくさん掲載されていますが、朝日新聞・読売新聞などでも、意外に掲載差れているものなんです。

つまらない与太話なんかしないで、こういった科学モノに目を向けるのが現代人に求められているように思います。
posted by ホワイトミスト at 01:25| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月09日

スペースジェット(=MRJ)

三菱航空機にとって壮大な未来を描いてくれる筈だったスペースジェット(=MRJ)は、型式証明の壁に阻まれて、ついに商業航空機になれずに事業そのものが潰えてしまいました。日本人としての悲願に近いものが有った国産旅客機の開発はなぜ頓挫してしまったのでしょうか。

MRJのRはリージョナル、つまり地域航空に適した機材規模を意味しています。型式証明は、実は飛行する国ごとに取得する必要が有りますが、アメリカFAAの世界的な影響力の強さは言を待ちません。FAAが型式証明を下ろしてくれれば、事実上ほとんどの国で型式証明を発行して貰えるのは、比較的楽なことです。(国地域ごとの相互認証制度が存在します)

日本の型式証明が下りれば、国内での運用なら問題ありませんが、アメリカではそのままでは飛べません。スペースジェットの場合は、アメリカからの発注数がかなり多かったため、FAAの型式証明が必須だったわけです。
でも、ここで一つ大きな疑問が持ち上がります。いかにFAAの力が強大と言っても、その眼力は万能ではありませんでした。

その大きな事件が、あのボーイング737MAXの墜落事故です。実は、型式証明は、シリーズの母体となる機体が認証を受けると派生型は比較的簡単に発行されています。737MAXの開発の背景には、台頭著しいエアバスの存在が有りました。エアバスが開発した機体のエンジンをさらに燃費が良く出力も大きなものに変更した機体のシリーズは型番の後ろにneoと表示されていますが、このシリーズの売り上げが急速に上がってきてボーイングは慌てました。

それではと、ボーイングの一番の売れ筋の737のエンジンを、新世代のものに交換してMAXシリーズをして売り出したのですが、出力とエンジンの大きさとの関係で、機首上げ傾向の強い機体になってしまいました。それをコンピューターの力をもって、矯正しながら飛ぶという方式にした時に、機首上げ姿勢を感知するセンサーのデータを活用していましたが、そのセンサーの入力は2系統あり、より機首上げの数値の高い方を基準にして、機首下げ方向に修正していました。

ところが、センサーが2個で、数値が食い違っていても、それを補正する手段が正当で無かったために、過剰な機首下げとなり墜落に発展してしまったのです。軍用機なら不安定方向に振った機体をわざと作り、機動性を高まることをしますが、それを民間用の機体に適用してしまい、それをFAAは認可してしまったのが、事故の最大の要因でした。

ところが、三菱に関しては、異様なほど厳しい審査を行ってきました。というのも、いろいろ解決すべき問題があったにしろ、元々の素性が素晴らしかったために、業界から横やりが入ったという穿った見方も聞こえてきました。だとすれば、自国の権益を守るためにFAAぐるみの三菱潰しと取られても仕方のない行為が行われていたのではないという疑念が湧いてきます。

真相はもうやぶの中に深く埋められているでしょうが、後年の史家が事実を掘り出すかもしれません。その時、何が有ったのかを、今知りたいですね。
posted by ホワイトミスト at 01:36| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする