なんだかんだ言って、やっぱりコマーシャルの入らないNHKは、こういった生の中継にはどこのチャンネルよりもいいですね。
実況中継のアナウンサーもそれなりに盛り上がっていますから、民放と比較してもそん色のない声の張り上げ方です。
イヤ、むしろあの「前畑、頑張れ」以来のNHKの伝統が息づいているような気もします。
そして、何より、前回のワールドカップと全く違うのは、携帯のニュースサイトから次々に送られてくるプッシュ通知の多さです。勝利した瞬間、受信音が途切れることなく鳴り響きました。複数のニュースサイトが、一斉に送出しているのですから、その瞬間の電波の消費量は凄かったはずです。しかも一つののサイトでさえ、数分ごとに少しずつ内容を詳しく書き直しながら、プッシュ通知を繰り返すのですから、総数に至っては大変な数になります。
でも、まあ良いニュースなら、このくらいのことに目くじらを立てるのはやめましょう。
しかし、考えてもみてください。日本でのサッカー総人口は、まだ野球には及びません。ただ、野球はあまりに歴史が長く、暮らしの話題としては定着しきっていますから、熱烈なファン以外は、日常の出来事として、毎試合ごとの結果やリーグ優勝ぐらいまでは、盛り上がる必要がないほどの平常心で受け止められるくらいの心構えでいられるのです。
だから、日本シリーズで優勝が決まっても、プッシュ通知の数は、サッカーには及びません。この事実を見ると、サッカー人気が定着するのは、もう少し時間がかかるような気がします。
一つの事象ではありますが、携帯絡みで定着度合いが図れるというのは、新しい発見です。