でも、表彰状の紙は高いし、失敗したらなんてみみっちいことも考えがちです。でも、おいそれと、賞状の用紙にサラッと筆で文字を書ける人を探すのは、今はもっと難しいことです。
となると、筆字印刷ソフトの出番となりますが、さてここで問題が出てきます。
レーザープリンターの場合、厚紙の表彰状に印刷するときれいに印刷できる機種と、カスレが出て何枚印刷してもダメというケースが出てきます。どうしてだと思います?
レーザープリンターの原理をここでおさらいしましょう。
パソコンから印刷データが送られてきます。すると、プリンターの方では、そのデータを一枚の絵として捉え、細かく行に分けて印字データを作り、一行の中身を点の連なりとしてレーザー光をドラムに発射します。
ドラムには、予め静電圧が掛けられて帯電しています。そこにレーザー光が当たると、電位が下がります。そこにトナーという粉を振りかけます。すると、その電圧が下がった場所にトナーが残りますので、そこに印刷用の紙をこすりつけながら、加温してあげます。すると、トナーが融けて紙にしみ込みます。
ここにヒントが出てきました。熱圧着という原理では、紙が厚いと熱が十分に伝わらないのです。昔のエコを意識していない機種だと、比較的熱の設定が高めなので、トナーが良く融けますが、エコを意識している機種は、電力を極力控えるようにしていますから、必然的に温度は低めになります。
ではどうしたらきれいに印刷できるのでしょうか。こうした機種には、「厚紙」設定が有るはずです。この設定にすれば、一時的にプリンターの熱圧着部分の温度を上げてから印刷を開始しますので、カスレることなく印刷できるというわけです。