2023年03月21日

プリンターで表彰状 → カスレませんか?

近年は「筆耕」と言ってもピンと来る人が激減しましたね。筆耕とは、文字を書いて報酬を得ることなんですが、分かりやすく言えば、表彰状は筆字で書いてあった方が貰った感がありますよね。これが、マジックインクだったりしたらがっかりもんです。
でも、表彰状の紙は高いし、失敗したらなんてみみっちいことも考えがちです。でも、おいそれと、賞状の用紙にサラッと筆で文字を書ける人を探すのは、今はもっと難しいことです。

となると、筆字印刷ソフトの出番となりますが、さてここで問題が出てきます。
レーザープリンターの場合、厚紙の表彰状に印刷するときれいに印刷できる機種と、カスレが出て何枚印刷してもダメというケースが出てきます。どうしてだと思います?

レーザープリンターの原理をここでおさらいしましょう。
パソコンから印刷データが送られてきます。すると、プリンターの方では、そのデータを一枚の絵として捉え、細かく行に分けて印字データを作り、一行の中身を点の連なりとしてレーザー光をドラムに発射します。

ドラムには、予め静電圧が掛けられて帯電しています。そこにレーザー光が当たると、電位が下がります。そこにトナーという粉を振りかけます。すると、その電圧が下がった場所にトナーが残りますので、そこに印刷用の紙をこすりつけながら、加温してあげます。すると、トナーが融けて紙にしみ込みます。

ここにヒントが出てきました。熱圧着という原理では、紙が厚いと熱が十分に伝わらないのです。昔のエコを意識していない機種だと、比較的熱の設定が高めなので、トナーが良く融けますが、エコを意識している機種は、電力を極力控えるようにしていますから、必然的に温度は低めになります。

ではどうしたらきれいに印刷できるのでしょうか。こうした機種には、「厚紙」設定が有るはずです。この設定にすれば、一時的にプリンターの熱圧着部分の温度を上げてから印刷を開始しますので、カスレることなく印刷できるというわけです。
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2023年02月23日

コピー機でOCR

OCR…………Optical Character Recognition/Reader…………光学的文字認識読取装置 ???なんて、まさか。
コンピューターは文字を認識できませんでした、その昔は。 何とかして、文字を認識しよう そう、文字認識=Character Recognition、これを光を使って果たしたのが、Optical Character Recognition=OCRです。

文字が印刷されている(白黒)原稿に強い光を当てると、文字の部分の反射は有りませんから、反射した光を読み込む装置側で、黒と認識できるようにしておきます。それ以外の部分は白と認識できるようにしておきます。この状態では、まだイメージそのものでしかありません。
そこで、あらかじめ文字のパターンをイメージとして登録しておき、読み取ったイメージと登録したイメージが一致しているかどうかをチェックするという方法で、結果的に文字を認識できるようにしたのが、このOCRという仕組みの始まりです。

しかし、この方式はとても認識率が低く、印刷文字で非常に綺麗な原稿ぐらいしか実用にはなりませんでした。
その後、認識率を上げるための開発競争が始まります。各社工夫を凝らしたアルゴリズムの完成に心血を注いだ結果、今では「かなりの認識」と言えるほどまでになりましたが、読み取る原稿が少しななめになっていたりすると、全くダメということで、今度は原稿そのものの傾きを修正して読み取る工夫がなされました。

これで、更に認識率を上げることが出来ましたので、こんどはそのソフトウェアの低価格化競争が始まりました。
と、ここまでは、パソコンにつないだスキャナーのお世話になっていましたが、いっそのこと最初からスキャナーを搭載しているコピー複合機にこのソフトを搭載してしまい、コピーと同様な操作でメニューをOCRモードにするだけで、テキストを生成して保存できるようにしてしまえということで、最近の複合機は印刷原稿ならかなりの確率で正しくテキスト化を果たせるようになってきました。

もう、これは便利ですよね。スキャンして、直接パソコン上のフォルダーに転送するように設定しておけば、全く手間なしに文書として扱えるのですから。自分のパソコンがその場所に無くても、複合機に入出力インターフェースのUSB経由で、自分のデータとして持ち歩くことが可能になりました。ここまで来るのに、いったい何人の技術者が投入されたか分かりませんが、その恩恵を楽に受ける立場の人には、「楽にさせてくれてありがとう」の一言を思い浮かべてください。
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2022年12月10日

嘘を見破れる人は嘘つき

嘘を見破れる人は嘘つき という説を、あなたはどう思いますか。
私はこれは、かなりいい線行っている考え方だと思いますね。世の中何でも経験です。嘘をつくことが上手な人は、沢山嘘をついてきているはずです。なぜって、見破られることを経験すれば、相手をどうにかして騙してやろうかと考えますからね。

そんな私が、あまりに嘘をつくことがうますぎて、話している最中に自己嫌悪に陥り、嘘を付き通せなくなってしまったことが有ります。
普段、嘘を付いてもすぐにばれるのは、実は、嘘を付いている人の表情が普段と異なっているからバレるのです。
そのことに気が付いた私は、高校の3年生の卒業間際の時期に、男3人で何気なく話し合っている最中に、自分はこれこれの病気でやがて…………みたいなことになりました。

そして、自分がゾーンに入ってしまったのです。声はいつもより一段低く、ゆっくりとしかも間の開け方が相手に言葉が浸み込んでいくのが分かるので、頃合いを見計らって言葉を続けることが出来ます。そして、聞いている方が、もっと聞こうと体をぐいと近づけ始めました。
もうこうなってくると、自分自身が自分の言葉によって、相手は良いように翻弄されていることに気が付きました。

これは、ある意味洗脳に近い状態です。それから10年後ぐらいから始めた瞑想や遠隔ヒーリングの時に、この高校の教室のシーンを思い浮かべると、今更ながら冷や汗が出ます。
それくらい、嘘がしっかりと相手の頭の中で真実味を伴っていることが、手に取るように分かるのですから、もの凄く面白いと思う反面、とても怖いという感覚も同時に味わいました。

この時の経験が有るので、「あっ、こいつ、嘘ついてんな!」ということが、すぐに分かるのです。ひと月ほど前、電気の単位であるコンダクタンス、リアクタンスについて、得意げに話す輩と小一時間飲みました。
電気の単位がどうのこうのとなって、その輩が得意げに滔々と話し始めました。あまりに得意げに話すので、一気に「リアクタンス」「インピーダンス」「レジスタンス」「キャパシタンス」「インダクタンス」「インダクタ」「ヘンリー」「アドミタンス」「コンダクタンス」「サセプタンス」と、単位だけをずらっと口にしました。

その瞬間、しまったという顔になって、そそくさと席を離れていきました。内心、「ヤッタゼ!」
ラベル: 無表情 トーン
posted by ホワイトミスト at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする