小田急線は鈍行であっても結構速度を上げて走行する場所が有ります。
それは、小田急相模原と相武台前間です。この区間には浅めの掘割区間が有って、下っていくときは軽く80Kmを超えています。
時に、90Kmを越すのをかぶり付きで見た事が有り、いやぁ鈍行でも速い!と思ったことが有りました。
今回はまさにその区間を走行した時に感じたのですが、2001年3月に運行に供し始めた2000形は、次の3000形と異なり、ブレーキ時の車輪滑走を減少させる装置が有りません。そのため、車輪が滑走してフラットスポットができやすい構造と言えます。平滑化してしまった部分を持つ車輪のまま走行しているときの騒音はまことに凄まじいものが有ります。特に、40〜50Kmに達するまでが音が激しいのです。
加えて、ドアの立て付けや窓枠も長年の走行風圧とすれ違い時の風圧の影響で、ゆるみが出てしまっています。
そこへもってきて、連結部分も盛大な音を立てます。結果として、運用最高速度付近での社内騒音は、かなりのレベルです。
私が乗っていた車両は「2158」です。
在籍車両のサイトを見ると2000形は8両8編成、3000形は15編成、4000形は16編成、5000形は12編成となっています。
もっとも古い8000形は10両での運用を見かけることが少なくなりました。1000形は現在も多数在籍していますが、短編成が多くなっています。こうしてみると、2000形はまだまだ運用に供されるのでしょうが、車両更新時の工事で、ドアの立て付けや窓枠の整備をきっちりととはやっているのでしょうが、明らかのリニューアルした車両であっても、斜体そのもの老朽化を感じさせる車両が多数あることは紛れもない事実です。
営業上の数値が絡むので、請求は新製車両の投入は難しい面もあるとは思いますが、静かな車両というのは、鉄道のベネフィットを感じさせる大きな要素です。早めの新製を強く望みます。