2023年02月09日

スペースジェット(=MRJ)

三菱航空機にとって壮大な未来を描いてくれる筈だったスペースジェット(=MRJ)は、型式証明の壁に阻まれて、ついに商業航空機になれずに事業そのものが潰えてしまいました。日本人としての悲願に近いものが有った国産旅客機の開発はなぜ頓挫してしまったのでしょうか。

MRJのRはリージョナル、つまり地域航空に適した機材規模を意味しています。型式証明は、実は飛行する国ごとに取得する必要が有りますが、アメリカFAAの世界的な影響力の強さは言を待ちません。FAAが型式証明を下ろしてくれれば、事実上ほとんどの国で型式証明を発行して貰えるのは、比較的楽なことです。(国地域ごとの相互認証制度が存在します)

日本の型式証明が下りれば、国内での運用なら問題ありませんが、アメリカではそのままでは飛べません。スペースジェットの場合は、アメリカからの発注数がかなり多かったため、FAAの型式証明が必須だったわけです。
でも、ここで一つ大きな疑問が持ち上がります。いかにFAAの力が強大と言っても、その眼力は万能ではありませんでした。

その大きな事件が、あのボーイング737MAXの墜落事故です。実は、型式証明は、シリーズの母体となる機体が認証を受けると派生型は比較的簡単に発行されています。737MAXの開発の背景には、台頭著しいエアバスの存在が有りました。エアバスが開発した機体のエンジンをさらに燃費が良く出力も大きなものに変更した機体のシリーズは型番の後ろにneoと表示されていますが、このシリーズの売り上げが急速に上がってきてボーイングは慌てました。

それではと、ボーイングの一番の売れ筋の737のエンジンを、新世代のものに交換してMAXシリーズをして売り出したのですが、出力とエンジンの大きさとの関係で、機首上げ傾向の強い機体になってしまいました。それをコンピューターの力をもって、矯正しながら飛ぶという方式にした時に、機首上げ姿勢を感知するセンサーのデータを活用していましたが、そのセンサーの入力は2系統あり、より機首上げの数値の高い方を基準にして、機首下げ方向に修正していました。

ところが、センサーが2個で、数値が食い違っていても、それを補正する手段が正当で無かったために、過剰な機首下げとなり墜落に発展してしまったのです。軍用機なら不安定方向に振った機体をわざと作り、機動性を高まることをしますが、それを民間用の機体に適用してしまい、それをFAAは認可してしまったのが、事故の最大の要因でした。

ところが、三菱に関しては、異様なほど厳しい審査を行ってきました。というのも、いろいろ解決すべき問題があったにしろ、元々の素性が素晴らしかったために、業界から横やりが入ったという穿った見方も聞こえてきました。だとすれば、自国の権益を守るためにFAAぐるみの三菱潰しと取られても仕方のない行為が行われていたのではないという疑念が湧いてきます。

真相はもうやぶの中に深く埋められているでしょうが、後年の史家が事実を掘り出すかもしれません。その時、何が有ったのかを、今知りたいですね。
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2023年02月08日

オーケストラを聞くと…何かが変わる−2

昨日の記事では、オーケストラの人数を中心に書きましたが、ピンと来なかった人も多かったようで、それではユーチューブのオーケストラ演奏の画面を見ていただいた方が分かりやすいと思いましたので、その一例をあげましょう。

【フルオーケストラ】E. エルガー / 行進曲「威風堂々」作品39 より 第1番 ニ長調
https://www.youtube.com/watch?v=_nG_aGrUb68

フルオーケストラと銘打っていますが、4管編成で75〜80人くらいの構成です。この曲を演奏するには少々迫力が足らない?それは、あなたが、ネットを通して聞く手段として、パソコンのスピーカーかブルーツース接続のスピーカーかはたまた高額なヘッドホンかは分かりませんが、要はパーソナルオーディオの範囲を抜け出ないで音楽を聴いているからです。

このくらいの構成になると、2000人弱のコンサートホールの舞台が団員と楽器で埋め尽くされるレベルの構成だということは、画面を見れば一目瞭然でしょう。

で、このクラスのコンサートホールで、ダニエルバレンボイム指揮パリ国立管弦楽団のボレロを、生で聞いたことが有ります。小太鼓のリズムが全篇に鳴り響く特徴的なこの曲は、ある意味ダイナミックレンジを味わうには最適です。PPPからfffまでをじっくり味わえます。
そして、堪能した後、家に帰って「さて、もう一度感激を……」と、家のステレオシステムで聞いてみたのです。

が、2分と聞いていられませんでした。なぜでしょう。コンサートホールには独特の音色が有ります。いわばホールの個性です。そうしたものは、臨場感を味わうもとになっているものですが、家庭クラスのステレオシステムでは、例え機材を奢って500万円オーバーの組み合わせであってもとても再現できるものではありません。

アンビエントなんて電気的なマヤカシ音は、生の前では恥ずかしくて出てこれないほどチープです。それくらい生の演奏は、心に訴えるものが有ります。耳が若い10〜20代の方には、是非良い音と凄みのある演奏を生で経験して頂きたいのです。ポータブルオーディオでも耳を圧する音圧は実現できますが、それはただそれだけのものであり、生演奏のゾクゾクする感覚は、味わうことはできません。
芸術はすべからくそうですが、生に触れる時間の長い人だけが、真贋を見分ける(聞き分ける)力が付くのです。

さあ、コンサートホールに行きましょう。あなたに新しい価値観が生まれます。
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2023年02月07日

オーケストラを聞くと…何かが変わる

オーケストラと言われて先ず思いつくのが、その編成の人数です。30人程度の小編成から200人に迫ろうかとする大編成まで、実に様々……と思っていたら、これがかなり規則性があることを他人から教えられました。キーは、木管楽器なんだそうです。

簡単に言ってしまうと、オーケストラの一つの編成は、木管楽器の数が基準になっていることを初めて知りました。
木管楽器って何かと言えば、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットを指します。フルートって木管なの?と誰でも聞くようですが、元々は木管楽器なんです。

これについては、非常に詳しい解説が、国会図書館を核とした「レファレンス共同データバース」をご覧ください。ちなみに、ここは知識の宝庫ですから、嵌ったら、出てこれないカモ?
結論は、気で作られたいたのですが、金属で作られるようになったから………です。


それはともかく、最小単位では、「1管編成」と呼ばれており、30人くらいで編成されています。
弦楽器 第1バイオリン 8人程  第2バイオリン 6人程 ビオラ 4人程 チェロ 2人程 コントラバス 1〜2人程
木管楽器 フルート 1人 オーボエ 1人 クラリネット 1人 ファゴット 1人
金管楽器 ホルン 2人トランペット 1人トロンボーン 1人
打楽器 ティンパニなど 1人 で、多少の変化はあるそうです。

「2管編成」となると、ほぼ倍の人数となり、よく見かける演奏の最小単位です。文字通り、木管楽器の人数は2倍になっています。
で、ここまでは、ピッコロは入ってきません。「3管編成」で同じ木管の仲間で低音まで出せるサイズのものも入ってきます。ここにはピッコロも入ってきます。全体で80人近くの所帯になります。
もうお分かりの通り、4管なら編成なら、100人くらいになります。

こうなってくると、オーケストラの音もダイナックレンジと言って、小さい音から大きな音までの差が大きくなり、聞いているものがワクワクしてきます。実は、このわくわく感を味わってほしいのです。家庭では絶対に再生できないレベルの音量差です。もし、このダイナミックレンジを実現しようとすると、よほど防音効果を高めた家でないと、ご近所からクレームの嵐になることは間違いありません。
ストラビンスキーあたりの交響曲は、この編成でないと、演奏できません。

更にこれ以上の編成となると、圧巻を通り越して、良い演奏に巡り合えたなら感涙ものです。……続く
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2023年02月06日

気球 2020/6/17 ある識者の考察

ここ数日、アメリカ上空に出現した「中国の観測?」の気球でもちきりですが、2020年6月に仙台でも同じような騒動が起きたのを思い出しました。そして、以下の頁で、あの気象予報士にしてウェザーマップ会長の森田正光氏の運営するSNSで、その記憶を再度確認することができました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/moritamasamitsu/20200717-00188416

20200617森田正光気球.png
出典:同URL記事中掲載画像

今回のニュースを見た瞬間、形状が仙台上空の気球に酷似していることを感じました。何より、気球の下にぶら下がっている機器らしき物体が、その証拠となると思いました。実際にこの時のニュース画像を数多くキャプチャーして保存してありましたので、酷似以上の感じを覚えたので、片端から比較してみましたので、間違いないと確信しました。

で、改めて、この森田氏の記事をしっかりと読んでみてください。こんなにも、深く考察されていることを先ず驚いてください。
そして、科学的な目で分析して、決して誇大表現を用いず、淡々と言葉を綴っているところに、冷静な精神力を感じ取っています。
ただのお天気叔父さんではなく、ウェザーマップという会社の会長職であることからも、社会的な影響力は大きいと思いますが、この記事を読めば、識者はかくあるべきと思える人物像を垣間見ることが出来ます。

徒に騒がず、事実を淡々と分析することを、今のコメンテーターは怠っているのではないかと、改めて感じてしまいました。
今回、アメリカはAAMで撃墜したとしていますが、それを単純に称賛する画像を送ってくるアメリカのメディアには、少し文句を言いたくなりました。戒めの、「浮かれて、どうする!」ぐらいのコメント付きで、配信して欲しいものです。


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2023年02月05日

私的ファミレスランキング−圏外編

1月30日の記事で、「私的ファミレスランキング」をアップしましたが、そこに記載されなかった某大手グループのファミレスについて、ググっと迫ってみました。

そこは、普通に夫婦で注文して、価格は15%ほどアップしていましたが、他のチェーンも大幅にアップしているので、相対的にはあまり高いとは感じませんでしたが、いまどき致命的な対応遅れが有ったのです。
それは、注文方式です。取り敢えずタブレットでの注文はできるようになってはいましたが、ほかの大手チェーンのように、メニューに番号が振ってありませんので、ダイレクトの注文が出来ず、非常に使い勝手が悪いんです。

しかも、考え過ぎのサブメニューの存在が、注文者を惑わせます。きっと、作り込んでいくうちに、思考が暴走してしまったようで、一般人にテストして貰えばすぐに分かるような面倒くささを、修正できないままリリースしてしまったのです。
しかも、クーポンを持ち合わせていれば、そのクーポン番号は入力可能にしてあるのですから、中途半端な感は免れません。

さて、料理の評価に参りましょう。と行きたいのですが、配膳されてみて何か違和感を感じました。そう、熱々で供されるときの定番である鉄板は使われていないのです。中華そばのドンブリにしても、なんでこの形なのと思える美味しさを考慮しないどんぶり形状です。
器で料理は味の感じ方が変わることを、すっかりどこかにおいて、合理主義だけが独り歩きしている発想が見え見えです。もっとも、このチェーンはぐいぐい伸びている際は、砂糖や塩にまで賞味期限を付けるよう納入業者に購買の本部が強要したというホント?と疑うような話を漏れ聞いています。

料理はと言えば、例えばハンバーグですが、サイズが明らかに以前より小さくなっています。コーンスープも、これっぽっちと言える程の量しか注がれていません。全体的に、スティルス値上げタイプの料理でした。しかもフリードリンクのコーナーのお湯の量は、一度押して適量で止まる方式か、押している間だけ出るタイプがほとんどなのに、そのつもりでいるといつまでも出続けるので、慌ててもう一度ボタンを押すという主流から外れた方式です。

会計に関しても、グループ内のカードでしか通用しませんので、いまどき………?の感が強く感じられます。
その店自体は、駅前の一等地でありカメラ系家電量販店の目の前という好立地ですので、簡単には客足が落ちることはないでしょうが、少なくとも当分私は行かないでしょう。それくらい、時流から遅れてしまっていました。

こうした、悪い点ばかり挙げましたので、流石にチェーン名を実名で書くのは憚りました。皆さんもここのチェーンを利用しても、実名での掲載はお控えください。武士の情け?
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2023年02月04日

余寒

二十四節気の一つ「余寒」節分の次の日からのほぼ2週間をこう呼んでいます。
何故、余寒というのか?理由は簡単です。2月3日が立春、つまり、暦の上では春になっていますが、寒さがまだまだ続いている=余っているからです。喪中を知らずに年賀はがきを出してしまった時は仕様がないにしても、喪中ハガキが来た人への年始代わりの挨拶として、普通は寒中見舞いを出します。

寒中とは、二十四節気である「小寒」「大寒」合わせて約1か月を指します。この期間に寒中見舞いは出すのですが、意外に忘れる人も昔から多かったようで、立春を過ぎても出したいということで、「寒さが残っている=余寒」となったようです。(諸説ありますが………)
書き出しは、ほぼ定型化されていて、「余寒の候、………」となってきます。

書き出しにしっかりと季節の言葉が書かれてさえいれば、後は意外に自由に言葉を連ねられるという利点が有りますから、近況を書き連ねてくる人が沢山いらっしゃいます。また、会社のあいさつ文ではあっても、「余寒」の単語一つで手紙を受け取った人に良い感じを持ってもらえる便利ツールでもあります。

こういった節気の言葉は、教養のある人のような感覚を相手に持ってもらえます。勿論イズムの世界で終わっていけませんがね。
浅い言葉ばかり使う人は、教養溢れる人がそばにいると、対照的なたちばですから、どうしても周りから軽んじられる存在になってしまいます。
だから、常日頃から語彙を増やす作業に勤しんで下さいとことあるごとに言っているのですが、スマホばかり使う年代はむしろその逆で、恐ろしいほどに語彙の乏しさを露呈します。

絵文字ばかりで、言葉を使わないで会話を成立させようとしているあなた、物凄く損しているんですよ。あなたは、そんなにバカではなかったはずですが、スマホという軽薄な文化に毒されてしまった結果、世の中の後発組に回されてしまっています。今からでも遅くはありません。新聞を毎日読みまくってください。1か月もすればほぼ皆さんのレベルに届くところまで知識は回復してきます。そして、さらに新聞を徹底的に1か月読み込んでみましょう。わずか2か月間で、あなたはおバカさんから脱却できますから。

イッケナイ、またまた脱線してしまった。
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2023年02月03日

エイプリルフール先取り − 危険なコマーシャル

Heater Pro X というコンセントに刺さる電気ヒーターのCMを、今日初めてYouTubeのコマーシャルで見ました。
エイプリルフールを2か月も先取りした「ジョークグッズ」ですね。これを信じて購入した人は、よっぽど電気の知識がない人ですね。
今の世の中で、電気ヒーターくらい、コストパフォーマンスの悪い商品はありません。

ずっと見ていると分かりますが、昔のニクロム線のコンロが少しの間アップで写りますが、これが画面で見るあの小さな筐体に入っているとすれば、筐体自体が物凄く熱されてたちまちコンセントが燃えてしまうでしょう。というのも、どう見ても熱を飛ばすファンが入っていませんから。
もし、ニクロム線でなく、電気エネルギーを熱の形に変えて、任意の場所に飛ばす技術を積んでいるとすれば、それはそれはとんでもない発明ですよ。

こんな形で勝手にコマーシャルを垂れ流すとしたら、ユーチューブは責任を負えるんでしょうか。かなり前の話ですが、当時のラジオのパーソナリティでそれなりに名前が通っていた方が、自分の番組の中での生コマーシャルでとんでもない失態を演じたことが有ります。
それは、『喫煙家に朗報です。○○○(商品名)というこの画期的な飴を紹介します。この飴を舐めると、タバコのニコチンと結びついて、何と、ニコチン酸アミドという体に有益に物質に変化するんです。』文言は異なりますが、こういった内容でした。

数日後、このパーソナリティ本人の口で、お詫びの言葉がラジオから流れました。『皆さん、大変に申し訳ありません。先日から流しておりました………』という出だしで、『化学的にそんな現象が起きることは絶対にないと指摘を受けてしまいました。説明を聞けば誠にもっともな指摘で、何の検証もせずに、放送してしまったことを深く反省しております。』というものでした。

この放送のコマーシャルをたまたま聴いていて、そんな馬鹿なと親に言った覚えが有りますが、今度のはもっと悪質で、危険なものです。
日本のコンセントの規格では、コンセントの口数に関係なく、一つ当たり最大20Aまでしか使えません。100Vで20Aですから、2KWの消費電力がMAXですから、この電力で例えばリビングをたった5分で暖めると言ったら、何をバカなことを言っているの一笑に付されてしまいます。
公正取引委員会の方で、このブログを読んでいる方がいらしたら、すぐにこの会社とユーチューブにコマーシャルを即刻停止し、すでに販売した商品を全数買い戻すように、命令してください。
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2023年02月02日

103万円の壁〜何をいまさら……ですね!

最低賃金さえ引き上げればと言い続けてきた政府が、やっと、本当にやっと、103万の壁に言及しましたね。
この話は、このブログでも、いやになるほど昔に取り上げましたよね。
103万にならないように、年末になるとお休みするパートの方が多くなって云々も、働く女性にとってあたり前になった年中行事です。

こんなことが年中行事なんて、なんて情けない国家なんでしょう。と、言い続けてきましたが、今度は幾らぐらいを落としどころにするのでしょうか。今の所帯にとって、150万ではまだまだです。この際ですから、200万に設定すべきでしょう。
時給1500円で1日6時間週4日働いて52週間なら、187万強になります。

これくらいなら、雇う方も少しくらい(85時間ぐらい)残業をお願いが出来る余裕が出来るわけです。
そうすれば、人の手配で右往左往することが激減するでしょうし、働く方も、そこそこの充実感を味わえるでしょう。
この設定は、それでも最低レベルに近いと思います。

なぜなら、できる女性で、中年クラスでお子さんは全て独立して、ご主人もしっかり働いていたら、週5日くらいはへっちゃらで働きますよ。
そうすると、234万に達します。ここまで稼げれば文句は言わないでしょう。180万くらいから所得税を2%くらい課税していき、10万アップするたびに、0.1%ずつ課税率を増していっても、234万なら2.6%ですから、税収は6万強です。

国から見れば、主婦が103万内で納めてしまって税収が取れない!と嘆くよりも、よっぽどスマートだとは思いませんか。
今まで、税制調査会はいったい何をやっていたのでしょうね。もし、今日の今日まで、本当にこの事実に気が付かないでいたとしたら、そんな政治家は全員クビにして良いでしょう。

「国民生活をよくする……」なんてどの口が言っていたのでしょうか。やはり、庶民という言葉には、政治家からの視点では、蔑みが感じられますでしょう。それくらい、特権を与えてしまっていることも問題なんですがね。
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2023年02月01日

コマーシャルタレントbyサントリー

サントリーという会社は、昔からコマーシャルがとても上手ですが、起用するタレントの選抜眼も抜群です。
パーフェクトサントリービールでは、堺雅人・山本耕史の絡み合いの後に、中華料理店にすでに座っている「奈緒」が、………、というシチュエーションですが、NHK連続テレビ小説「半分、 青い。」のヒロインの親友役でお茶の間に深く浸透したタレントです。
と書けば、いかにも訳知りですが、じつはNHKの朝ドラはこのときみていなかったので、このCMでかわいい顔の女優だなと注目しました。

そして、サントリーが今、力を入れているビヤボールには、黒島結菜が抜擢されています。細顔のチョットクチボソ系の顔は、なかなかにインパクトが有ります。奈緒よりも2歳下とのことですが、この年代は年齢を当てるのはかなり難しいです。小悪魔にあと少しという微妙は顔つきは、CMにぴったりと言えます。

そして、もう一人強烈な個性が際立つ桜井 ユキは、サントリー ジャパニーズジン翠(SUI)での軽妙なやり取りが印象的ですね。
このコマーシャルのキャッチコピーがまた秀逸ですね。「まだ、流行っていない。」自らの立ち位置を、これからと思わせる余韻のある言葉をぶつけることこそ、サントリーコマーシャルの真骨頂を見る気がします。

これらのコマーシャルに共通しているのは、男性タレントは全て添え物であることです。まことに贅沢なタレントの起用法であり、サントリーここにありを見せつける内容です。日本初のヌードと騒がれた洋酒の寿屋時代なんて知らなくても、サントリーの知名度は老若男女すべてに抜群です。しかも、季節ごとに猛烈な出稿数を誇っています。

特に、金麦に見る一品種多バリエーション展開は、新しい視点でもあります。黒木華 柳楽優弥 香取慎吾 松岡茉優  と、これまた贅沢なタレントの起用法だとは思いませんか。これで、ますますサントリーの製品は庶民にグイグイと浸透していくことは間違いありません。
他のビールメーカーに伍して健闘を続けるサントリーは、いつでもチャレンジャー的な会社の風土があるのかもしれません。
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2023年01月31日

男だって使うべきよ

この題名そのものが、ある商品のキャッチコピーでした。何はともあれ、以下の写真をご覧ください。
花王.png

これは、私の生家で実際にこの商品を売っていた時の入れ物の蓋を開けた時に現れる印刷です。なんと我が家にはこの入れ物が三つも残されています。ブリキ製で、作りがしっかりしており、写真のフィルムを整理するのに、ちょうど良いサイズだったので、今も重宝に使っています。
商品は、ずばり、花王石鹸(現・花王株式会社)が発売していた、髪を洗う専用の粉せっけんです。
発売してから、ずっとこの写真を使っていました。中身は、女性が一回で使い切るだけのシャンプーの粉が入っていました。二袋つながっている形が販売単位で、一つ10円でした。つまり、一回当たり5円の勘定です。

昭和30年代を通して、この意匠はずっと変わらなかったですね。このキャッチコピーはどこから来たかと言えば、当時の男性は固形石鹸を泡立てて、その泡で髪の毛を洗うのが普通の事でした。それを、シャンプーに変えてみませんかというキャッチコピーだったんです。
時代を変える製品の端緒でもありました。

で、元々長い髪の女性用として一袋の粉の量が決められていましたので、男性にはもったいないということで、一袋を二回に分けて使う方も大勢いました。これなら、一回で2円50銭となります。固形せっけんで事足れりとする男性にとっては、シャンプーはまだ「高い。」ものだったのです。ですから当時は、たった10円のシャンプーを、「1個ください」ということが普通に言えた時代でもあります。
流石に、売り出して数年たつと5セット(10袋)を輪ゴムで止めて、50円で販売するようにはなっていました。

で、使用法は言えば、まず、袋を破いて軽く口を開けておきます。次に、片手にシャンプーの粉を半分くらい入れて、お湯を少し垂らして軽く練って、さらに湯を垂らしてやや緩くした状態で髪の毛を洗うのです。そして、ざっと泡を一回流して、残りの半分を同じようにお湯で溶いてもう一回髪の毛を洗うのが、一般的でした。この説明でもわかるように、半分ずつ二回使うのが女性で、一回しか使わないのが男性というわけです。

今のように、ボトルでガンガン洗う姿は、当時は全く考えられませんでした。それだけ、メーカーの戦略に嵌ったということなんでしょう。
posted by ホワイトミスト at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする